そもそも高卒認定(旧 大検)って何?そんなあなたに知っておいてほしいこと

中卒だから、高校中退したから・・・将来をあきらめた気分になってませんか?
「せめて高卒資格くらい取っておけばよかったな~」と思っても、今から高校に入りなおすとか、歳のちがうクラスメイトと学校生活を送るとか、そんな自分をなんだか想像できなくて悩んで立ち止まったままという人は結構たくさんいるもの。
「じゃあ、どうすればいい?」そんなときに役立つのが「高卒認定」という資格なんです。
「高卒認定」がどんな資格なのかを知ってますか?
「高卒認定」という名称から、”高卒資格”と勘違いされやすいのですが、2つは別のもの。
どうちがう? 将来にはどんな影響がある? あなたにとって大事なポイントを理解していきながら、この資格にチャレンジする必要があるかどうか考えてみてください。
「高卒認定」と”高卒資格”はちがうもの
「高認」と「大検」は同じもの
試験の目的は、将来を広げるため
合格すると、手に入るもの
実際、どれくらい活用されてるのか
「高卒認定」と”高卒資格”はちがうもの
「高卒認定」の正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」、略して「高認」「高認試験」などとも呼ばれます。その名称から”高校卒業資格”と勘違いもされやすいのですが、「高卒認定」は、高校を卒業した人と同じくらいの学力があるかどうかを認定するための国の試験。一定の条件を満たすか、試験に合格しなければ手に入らない資格です。”高校卒業”の場合は、高校を卒業すれば手に入る資格なので、2つは別のものです。
「高認」と「大検」は同じもの
「高卒認定」は、平成16年まで「大検」(大学入学資格検定)という名称で試験が行われていました。つまり「高認」と「大検」は同じ試験のこと。「高卒認定」としての認知度はだいぶ上がってきたものの、いまだに「大検」の方が馴染み深いという人、「大検」と呼んでいる人も多かったりします。
試験の目的は、将来を広げるため
この試験は、高校へ進学しなかった人、高校を中退した人など、高校を卒業していない人の学習成果を適切に評価することを目的としています。”評価”というのは、高校を卒業した人と同じくらい、もしくはそれ以上の学力がある、ということを認定すること。わけあって高校を卒業できなかった人を応援するための試験なのです。
合格すると、手に入るもの
試験に合格すると、国立・公立・私立の大学、短大、専門学校の受験資格を得ることができます。また、進学のほかにも、各種国家試験の受験資格や、採用試験のときなどにも活用することができます。
例)中卒(高校中退) → 高卒認定合格 → 大学進学 ということも可能になるわけです。
実際、どれくらい活用されてるのか
「高卒認定」は毎年全国各地で約3万人がチャレンジし、そのうち40%前後の人が合格しています。この試験に合格すると、高卒者と同じような扱いを受けられるので、進学や就職に役立てる方がたくさんいます。大学・短大・専門学校などへの進学率は例年合格者の約50%を占めています。
「大検」から「高卒認定」になって、変わった内容は3つ
試験名称が「大検」から「高卒認定」に変わった平成17年度以降も、出題の難易度、合格水準、実施方法など、大きなところは変わっていません。変わったのはたった3つだけ。
試験科目が減りました
試験科目が変わりました
受験者の枠が広がりました
試験科目が減りました
「大検」のときは、9科目だった試験科目が、「高卒認定」では、8科目に減少。
1科目分の試験対策が減ったことは、受験者にとっては大きなメリットです!
試験科目が変わりました
「大検」のときは、必修科目だった「家庭」がなくなって、選択科目の「簿記」・「保健」が廃止に。
「高卒認定」では、「英語」が必修になりました。
受験者の枠が広がりました
「大検」のときは、全日制高校の生徒の受験は不可、高校生は定時制・通信制在学の生徒しか受験することができませんでした。「高卒認定」では、全日制高校の生徒も、在籍する高校の学校長の許可があれば、高校に在学したままでも受験できるようになりました。
例)病欠等で出席日数が足りず、必要科目の単位を取得できなかった場合、高卒認定試験で代用するなどが可能に。
まとめ:あらゆるニーズに応えられるのが「高卒認定」のメリット
「大検」としてスタートした1951年当時は、働く青少年の救済を主な目的とした試験でした。
しかし現在の「高卒認定」は、中卒、高校中退、不登校、定時制・通信制高校の生徒など、あらゆるタイプの人が将来につなげる手段のひとつとして活用している試験です。
最近は、なんらかの事情から全日制高校を休学している生徒がわざわざ高校を退学してまで「高卒認定」を受験するケースもあるなど、時代のニーズに対応した試験ともいえます。
「高卒認定」に興味がわいたら、受験対策をサポートしている学校情報もチェックしてみてください。