受験対策の1つに、過去問をおさえておくのは必須です

「過去問をやる必要性は?」「過去問をやる意味ってあるの?」という疑問を抱いている人が多いようなのですが、過去問入手方法の紹介記事でもお伝えした通り、「大検」時代から続く「高卒認定」は、これまでに試験科目の変更等があったものの、出題される問題、内容、傾向はずっと変わらぬままです。
となると、過去問をチェックしないわけにはいかないはず。
過去問を解いていくと見えてくるもの
自分の実力を把握できる
数をこなせば、パターンがつかめる
出題傾向がつかみやすくなる
読み取る力が身についてくる
自分の実力を把握できる
とりあえず過去問をやってみると、今の自分のレベルがわかってきます。
獲得点数はどれくらいか?点数がとれない科目や出題内容は?など、自分の実力の傾向がわかってくると、自分に足りないもの、それを補うために何が必要かが見えてくるんです。
例)自分には過去問の解説本が必要そうだ、予備校などの先生のサポートが必要そうだ・・・など。逆に今の実力で十分合格できそうな科目も見つかる可能性もあります。その科目はわざわざ対策する必要はなくなるわけです。
数をこなせば、パターンがつかめる
高卒認定試験の合格率が受験者の40%前後にとどまっているのは、試験の難易度が高いというわけではなく、”試験科目が多いこと” と ”出題範囲が広いこと” が要因です。でも、高卒認定試験では、各科目ごとに出題内容や出題形式にほぼ一定のパターンがあるので、いかに多くの過去問を解いて練習しておくかが合格への近道ともいえるんです。
出題傾向がつかみやすくなる
試験科目のなかでも、とくに毎年出題パターンが似ている傾向がつよいのが、国語、英語、数学。これらの科目は過去問をやればやるほど、出題傾向や配点がつかみやすくなってくるので、過去問攻略が欠かせません。どこかで見たことがあるような問題であれば、本番の試験でも焦らずリラックスして解けるのもメリットです。
例)出題パターンが似ているというのは
国語は、「現代文」「古文」「漢文」の問題構成が毎年ほぼ同じ。英語は、「会話文」「並び替え」「内容把握」など、国語と同じように問題構成に一定のパターンが。数学については、出題問題の文中の数だけが変わっているということがあったりするので、過去問でコツがつかみやすいんです。
読み取る力が身についてくる
資料を見て解答する問題形式が多い科目が、現代社会、地理。現代社会の場合は、表やグラフの数値を読み取る問題が多くなっています。地理については、地理Aも地理Bも出題内容はほぼ同じレベルですが、地図、写真、グラフ、統計などを読み取る問題がほとんど。こうした読み取る力が求められる問題が多い科目は、過去問で練習を繰り返すほど解き方や考え方がわかってきます。
各科目の出題傾向、コツのつかみ方の詳細は、試験の勉強方法の記事も参考にしてみてください。
まとめ:やればやった分だけ本番につよくなれるのが過去問
過去問をやっておいたほうがいいのは分かっても、実際にやるとなると、その問題の多さや、つまづいた問題をひとつずつクリアしていくのに途方に暮れてしまう人もいるかもしれません。独学での勉強に行きづまったときには、勉強のコツを教えてくれたり、効率よく受験対策できる講座やスクールなどの力を借りる方法もあるのでくじけず、まずは過去問に挑戦してみてください。
過去問を詳しく解説してほしい、やっぱり一人では自信がない、という方は受験対策できる学校を探してみるのもひとつの手段です。